◇ 住まいづくりのミニポイント

ちょっとした工夫や知恵を働かせることで、生活が便利になったり住みやすくなることがあります。どんなことが考えられるか少しばかり学習してみませんか?

◆ 床下収納庫の活用

床下収納庫物が片付くと限られたスペースも広く感じます。キッチンの床下収納庫は、意外と場所をとるビールや保存食品が楽に入り、デッドスペースを生かすという点でまさに効果的です。ところで、この床下収納庫を子供室にも活用してはいかがでしょうか。おもちゃや絵本などで、とかく乱雑になりがちな部屋も、かなり片付きが良くなります。2階の子供室で床下の空きが少ない場合は、そこの浅い2階用のものもありますので検討してみてはいかがですか?

◆ 家具の配置を考えた設計を

家を新築する際は、設計時に手持ちの家具を点検しておきましょう。家具の配置が大まかに決まれば、設計プランに新たな工夫も加わります。もちろん最終的にはプロの設計士に任せることは必要ですが、積極的に家づくりに関わる楽しみは是非とも味わいたいものです。
まず家具の寸法を測り、図面の縮尺に合わせて家具の型紙を作ります。例えば図面の縮尺が1:50とあったら、1メートルは2センチで表されることになります。これより小さい縮尺では家具の型紙が小さくなるので、図面のほうを拡大コピーすると良いでしょう。型紙をいろいろ動かして、家具配置の希望を決め、改めて専門家に相談しましょう。

◆ 自然換気にも注意

自然換気アルミサッシや断熱工事が普及して、すきま風の悩みはなくなりましたが、逆に最近の住まいは高気密に出来ていますので、気を配りたいのが換気です。家の中の空気がよどむと湿気でカビやすくなったり、シロアリの発生を招くことにもなりかねません。
換気は空気の入り口と出口を設け、風の通り道(通風)をつくることが大切です。各部屋の窓の位置や高さもポイントになります。最近は法律で24時間換気が義務付けられていますが、これは主にシックハウス対策上で義務付けられたものです。また、バスルームやトイレなどで窓をつけられない場合は換気扇が活躍しますが、ドアの下部に換気口を設けておくと効率よくなります。ドアの下部をアンダーカットする方法もあります。
換気扇はキッチンでも重要な役割を果たしますが、それに頼るだけでなく、普段から自然換気も可能な窓や給・排気口を考えてください。

◆ 和室に有効な板畳

板畳和室は来客の応接に使ったりや茶の間として使ったりと、柔軟性のある使い方が出来るのが魅力です。でもタンスやテレビなどの家具を置くと、畳も傷むし部屋自体も狭くなりがちです。そこでできれば和室には畳と同じ水平面で板張りの床を作っておくことをお勧めします。重い家具でも板畳なら大丈夫です。和室本来の広さいっぱいに使えますし、家具がなければ畳をあげての大掃除もOKです。

◆ 階段について考える

質問します。階段の段数を意識して上り下りする事がありますか?
階段住宅の階段は殆どが13段になっています。通常、1階と2階の床間距離は2.7m~2.9mで設計されています。階段一段当りの高さ(蹴上げ)は約21cm~22cmですので、計算しますと13段という答になります。
大人がスムーズに上り下りできる「踏面」と「蹴上げ」の寸法の和は、45cm位が良いとされています。建築基準法にも一応規制値があります。そのような訳で、一般的な木造住宅の2階建の階段の段数はほとんどが13段になっています。上り易くする為に14段や15段にすればいいのですが、階段一段の奥行き(踏面)は、20cm以上ないと上りにくくなります。段数を増やすとそれだけ階段の奥行きが長くなくてはならず、場合によっては設計上工夫が必要となります。家の中の事故で多いのが階段での落下事故です。

上り下りの安全性を考える場合、次のような工夫をしましょう。
 1.上り易い階段にする。 ⇒ 踏面と蹴上、段数を検討する。
 2.階段の形状を考える。 ⇒ 直通階段よりも折り返しのある曲がり階段にする。
 3.途中に踊り場を設ける。
 4.手すりの検討。 ⇒ ルーバー手すり、壁手すり、高さなどを検討する。
 5.踏面を滑りにくくする。 ⇒ ノンスリップ(滑り止め)を取り付ける。
 6.夜間の足元を照らす。 ⇒ 階段に沿って常夜灯を取り付ける。

昔は13段の階段は絞首刑台の段数と同じだということで、嫌がられていましたが、今ではあまり気にされる方は少なくなったようです。それでも、どうしても13段が気になる方は、あっさり14段とか15段とかになるように設計してもらってください。

◆ 上手に活かそうクロス

家づくりにおける「クロス」という言葉は、室内の壁に貼る材料として一般的ですが、現在ではビニール系のものが多く使われています。コストや施工性から開発されたもので大量生産ができます。変色しにくく、水に強く雑巾がけも可能なので、実用的な素材として広く採用されています。元々クロスは「壁紙」とも言われたりしますが、厳密には「壁紙」とは一線を画するものです。

壁に貼るための織物。縦糸と横糸を十文字に折り重ねることから、交差すると言う語源の「クロス」が織物の総称として登場してきた訳です。洋服の生地もクロスと言いますし、テーブルクロスも織物で出来ています。

さて住宅に使われるビニール系のクロスは、一時接着剤に混入されているホルムアルデヒドが問題になりました。その為自然志向やエコ志向の流れもあり、珪藻土などの塗り壁や、ホルムアルデヒドを発生させない板壁の開発などが盛んに行なわれた為に、クロスを使わない壁の施工も随分と増えてきました。しかし品質確保促進法などの法規制が厳しくなり、そのおかげでクロス糊の有害物質も殆ど無くなりました。ですから使いやすい壁仕上げ材として考えても良いと思います。

クロスには、次のような特徴があります。
 1.多くの色や柄の中から自分の好きなものを選択できる。
 2.見本帳に工夫がなされていて、仕上がりのイメージが分かり易いようになっている。
 3.比較的に低価格である。
 4.施工性が良く、張り替えたり、部分的な補修も簡単にできる。

家の壁にクロスを貼るときには、クロスの柄を中心に考えるのではなく、部屋に置かれる家具や、壁に掛ける絵などとの色調のバランスを良く考えて、色や柄を選定する必要があります。つまり、白いクロス仕上げの壁は、装飾品や絵画を引き立たせてくれますし、ど派手な柄でも小面積で部分的な使い方をしますと、インテリア的に素晴らしい効果を発揮してくれる場合もあります。
部屋の広さや用途を考えながら、壁の素材や柄自体を主張したいのか、それとも装飾品を良く見せたいのかなど、いろいろ工夫してクロスの柄や色を考えると結構楽しく計画し易いのではないでしょうか。

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