◇ シックハウス対策法の盲点

シックハウス対策法について、一つの考え方を記述します。

ご存知の方も多いとは思いますが、シックハウス対策法により規制されているのは、ホルムアルデヒドだけです。毒性が指摘されている、200種以上にも及ぶ他のVOC類(揮発性有機化合物)は、全く規制されていないのが現状です。

ホルムアルデヒドの規制も、最上級のF★★★★の建材でも、ホルムアルデヒドは放出(5μg/㎡h以下)されます。また、使用量に関する規制もありません。F★★★★の下のランクの場合は、使用面積の規制はありますが、大量に放出されることには変わりありません。

まずこの点をしっかり認識する必要があります。

最近の住宅は高気密高断熱化が進んでいます。これ自体は決して悪いことではありませんが、問題は、その中で使われている建材や家具などに含まれる化学物質が、どんどん室内に放出され続けるということです。

その為法では24時間換気システムの設置を義務付けましたが、それで問題が完全に解決するようなやさしい事ではありません。

別な見方をしますと、換気によって室内の化学物質を室外に放出するということは、地球を汚染するということと同じであります。身勝手なドライバーが、タバコの灰や空き缶を窓から捨てたり、悪質な産廃業者が、産業廃棄物を不法投棄することと大差ないように思います。

このような状況下、有害な化学物質から身を守ることは、ほぼ不可能な状況に陥っており、大半の住宅がシックハウスと言っても過言ではありません。誠に厄介で由々しき問題となっております。

地球の環境汚染の上からも、出来上がった家や部屋に有害物質が存在しないだけでなく、万一化学物質などの有害物質が室内に放出されたとしても、これらを分解(吸着ではなく)して、しかも一切外部に出さないようにする技術が今切望されています。

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